技を使うにはどこに力を作用させるかが非常に重要です。
相手の力の質、方向・スピード・どこを使って力を出しているか、等を理解した上で、それにあった方向に力を出す必要があります。
そのための練習が推手です。
打つため、受けるため、崩すため、投げるための練習でもあります。
推手はゆっくり・じっくり・柔らかく。相手の力の質をよく聴きながら行います。
ヨーガに内観と言う言葉がありますが、相手を内観するように行う感じでしょうか。
無駄な力を抜いてリラックスし、ゆっくり相手と調和するように行うと非常に心地が良くなります。
心地の良い推手は養生にも効果があります。
まずは心地の良い推手で感覚を掴むことを目指しましょう。
相手に触れ、相手との関係を保ちつつ、自分を保つ。
日常生活で最も大きなストレスは対人関係を原因とするものと言われますが、推手は対人関係を良好に保つ練習にもなります。
推手、奥が深いです。