内家拳的ベスト・キッドの見方

ジャッキー・チェンとジェイデン・スミスの『ベスト・キッド』を見ました。

「カンフー!」

内家拳を長らくやっていると、
何か軽い響きに聞こえ、違和感を感じます。

もっと重厚で奥深く、個人的にはヨガの横に並んでいるほうが、違和感がなかったりします。


でも、内家拳・太極拳もまぎれもなくカンフーに含まれます。

舞台の一部で武当山が出てきました。
蛇と向かい合う女性がいた山です。
武当山は当教室で指導している内家拳の聖地のような場所です。

映画内で、ジャケットを脱いで掛ける練習をひたすらさせていました。
この練習の真の目的は何でしょう?
 ・動作の中に、払う・受ける・突くの動作が含まれている。
というのは、簡単に理解できると思います。

さらに、内家拳的に分析すると、
 ・ジャケットは軽いため力まず行える。
 ・つまらない動きであるため、ゆるんで行ってしまう。
 ・突く動作を笑顔で行うことでさらにゆるみを得ている。
という要素が思いつき、なかなかいい練習と思われました。
内家拳は「ゆるみ」「リラックス」を重視します。
リラックスし、相手の攻撃を正面から受け止めず、そらしつつ相手の力も利用して攻撃します。
※劇中の技の効果を明かすシーンの「強く!」「強く!」と筋肉を固めさせるのはいただけませんでしたが、

 意識することはリラックスと並んで重要です。。



映画を観て、やってみたいと思った方は是非体験ください!
ジャケットを脱いで掛けるような、
一見訳が分からない(笑)、けれども身体の使い方の質を変えてくれるような練習を
たくさん用意してお待ちしております。

ただ、映画のような、派手な蹴り技や飛び技(宙返りして蹴ったり)はありませんのでご了承ください。
強い筋力は不要なので、子供からお年寄りまで練習可能です。
中国には60歳で始めて達人になった方もおられます。
あと、組み手もやってません!


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